2023.09.21テント
テント倉庫とは?使用するメリットとあわせて生地の卸問屋が解説
石川株式会社の仕事でも、携わる機会の多いテント倉庫。
しかし、そもそもテント倉庫とは、どのような定義の倉庫なのかご存じでしょうか。
この記事では、テント倉庫の基本的な情報から、テント倉庫を使用するメリットについてご紹介します。
また、弊社がテント倉庫に関してお手伝いできる事業についてもお伝えします。
「テント倉庫」とはどのような建物のこと?
テント倉庫の定義は、「屋根と外壁にテント膜材を使用し、用途を倉庫として利用する建築物」とされています。
例えば、屋根と壁にテント膜材が使われていれば、「倉庫」ではなく、「テント倉庫」という分類に。
テント倉庫の定義については、
・階数が1であること
・延べ面積が1,000㎡以下であること
・軒の高さが5m以下であること
・屋根の形式は切妻、片流れ、円弧のいずれかであること
など、実は細かい規定が定められています。
知っておきたいテント倉庫の種類
テント倉庫にはいくつか種類があります。
基本的な構造はどれも同じですが、細かい点が異なり、特徴もさまざま。
そこで、主なテント倉庫の種類を、3つに絞って紹介します。
①閉鎖型
テント倉庫は、この閉鎖型のタイプが主流です。
全ての面がシートで覆われているつくりになっているため、一般的な倉庫として使うのに向いています。
また、大型換気扇(ベンチレーター)等も取付が可能で、さまざまな場所で建てられています。
②側面開放式
閉鎖型とは異なり、一部の面が開放されている、もしくは全ての側面にシートがなく、上屋テント式になっているタイプのテントです。
開放されているぶん移動がしやすいので、荷物を運ぶ場合など、流動的なシーンに便利です。また、熱が中にこもりにくいという利点も持っています。
一方で、雨の日や風が強いときに影響を受けやすいのが難点なので、開放されている部分にカーテンをつけて、開け閉めできるようにするなどの対策がされています。
③伸縮式
テント倉庫には、建物自体が伸び縮みするものもあります。
このようなタイプが「伸縮式」のテント倉庫です。
ジャバラの骨組みを作ることで伸縮することが可能になっており、必要なときに建物をコンパクトにできるという特徴を持っています。
この他にも、テント倉庫にはさまざまな種類がありますが、一般的には①の閉鎖型テント倉庫が多く見られます。
どのような用途で使われている?
テント倉庫の主な使用目的は、その名の通り「倉庫として使う」ことが一般的です。
しかし、具体的な用途は多岐にわたります。
例えば、
●食品など販売業の商品倉庫
●製品の仕分け場
●運輸・海運業の保管庫
●各種製造業の材料
●半製品・完成品などを保管する簡易倉庫
など、業界を問わず、多くの企業が活用しています。
それぞれの用途や土地の形状に対応した設計が可能なので、テント倉庫は幅広い地域で使われているのです。
「作業をする」と、テント倉庫ではなくなってしまう?
実は、テントの中で「作業をする」・「スポーツをする」などの行為があると、法律上は「テント倉庫」という定義ではなくなってしまいます。
「テント内で人が活動するという建設物」であれば、
・構造の強度を上げる
・火災時の避難を考慮したつくりにする
・換気に配慮できる空間を設ける
などの設計が必要になります。
作業などの行為(使用目的・用途)が発生する場合は、消防設備等などをつけることにより、工場やその他の目的での使用が申請可能になります。
テント倉庫を検討する際は、どのような行為(使用目的・用途)が発生するのか、作業場にならないかなどの注意が必要です。
テント倉庫を使用するメリットについて解説
さまざまな業態で使用されているテント倉庫ですが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。3つの利点に分けて解説します。
①工期が短い
まず、一般建築と比較して、施工期間が短くなりやすいという利点があります。
テント倉庫は、基礎工事・鉄骨組立工事・生地張り工事という工程が基本になるので、着工から完成まで、最短であれば2か月程度で完了するのが特徴です。
②費用が安い
工期が短いこともあり、一般的な本建築に比べて、初期費用をやすく抑えることができるという大きなメリットもあります。
シンプルな構造・軽量素材なので、少人数で施工することが可能に。
コストを抑えられることから、費用面がネックになっている会社にもおすすめです。
③照明が不要
生地の素材を、透光性の高いものにすれば、日中は室内照明が必要ないほどの明るさを確保することが可能です。
照明器具を用意する手間がないことも、高く評価されているポイントの一つです。
以上のような利点を把握したうえで、テント倉庫の活用を検討するのがおすすめです。
テント倉庫のメンテナンスや、積雪地域に関しては、下記の記事をご確認ください。
【約30〜40年】テント倉庫の鉄骨寿命と、長く使うためのメンテナンスについて解説
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テント倉庫に関してご協力できること
その他の特長として、主材量が幕材なので重量が軽く、柔軟性があるため、地震の揺れに強いという特性も持っています。
石川株式会社は、大震災後の復興や緊急の資材置き場としての実績もあるので、災害対策として検討されている方にも、ご協力ができると思います。
さまざまな生地の特性を知り抜き、お客様のご要望にあった商品をご提案できるのが、私たち卸問屋の強みです。
テント倉庫の設置・導入を検討されている方は、生地の選定など、まずは石川株式会社へ気軽にご相談ください。
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