テント倉庫で使われる専門用語を解説
テント倉庫は、工場や倉庫の増設、仮設の作業場としても幅広く利用されています。
しかし、設計や施工には多くの専門用語が使われており、中には聞いたことがない用語も存在するのではないでしょうか。
そこでこの記事では、テント倉庫に関連する代表的な専門用語を解説し、倉庫設計や使用に役立つ情報を提供します。
理解することで倉庫の選定や運用がスムーズに進むと思います。ぜひ参考にしてください。
片流れと両流れとは?
片流れと両流れは、テント倉庫の屋根の傾斜形状を示す用語です。
それぞれにはどのような特徴があるのでしょうか。理解することで、適切なテント倉庫の選択にも役立ちます。
片流れ
片側にのみ傾斜した屋根構造で、雨水や雪が一方向に流れるつくりを指します。
狭いスペースや限られた敷地に適しており、コストも比較的抑えられるため、シンプルで機能的な設計を求める場合に有効です。軽量で、風の影響を受けにくいのも利点です。
両流れ
屋根が中央から両側に向かって傾斜している構造で、雨水や雪を両方向に分散させるつくりのことです。
特に大型の倉庫や、広い敷地での使用に適しています。強風や積雪にも強く、より安定した倉庫設置が可能です。
桁・トラス構造とは?
テント倉庫のフレーム構造は、倉庫の強度と耐久性を左右する重要な要素です。
ここでは、代表的な用語とフレーム素材について説明します。
桁(けた)
柱と柱の間を繋ぐ横方向の構造材で、桁は、屋根を支える役割を持っています。
テント倉庫全体の強度と安定性に大きな影響を与え、特に大型倉庫では桁の材質と設計が重要です。
トラス構造
フレームを三角形に組み合わせて強度を高める設計方式を、トラス構造と呼んでいます。
風や雪に強く、大型テント倉庫や長期使用を前提とした倉庫に使われることが多い特徴があります。
上記の画像は、トラス構造の鉄骨イメージ写真です。
テント倉庫用シートとは?
テント倉庫で使用されるシートやカバーの素材は、耐久性や気候への対応に大きく関わります。ここでは代表的な素材とその特性について説明します。
フラット帆布
防水性が高く、耐久性に優れたビニールシートの一種です。
屋根や側面に使われ、紫外線や風雨から倉庫内部を守る役割を果たします。特に屋外設置の倉庫に適しています。
アンカー・基礎工事とは?
テント倉庫の安定性を保つためには、適切な固定方法や基礎工事が重要です。
以下の用語を理解することで、倉庫の耐久性を高めることができます。
アンカー
テント倉庫を地面に固定するための器具で、地震や強風に対して倉庫をしっかりと支える役割を果たす器具のことです。
設置場所の地盤や環境に応じて、アンカーの種類や設置方法はさまざまなケースが生じます。
基礎工事
テント倉庫の設置に必要な、土台や地盤の整備のことを指します。
しっかりとした基礎を作ることで、倉庫全体の安定性が向上し、長期使用が可能となります。特に大型倉庫や、地震のリスクが高い地域での施工では重要な要素です。
※画像は、コンクリート基礎工事のイメージで、テント倉庫の基礎写真ではありません。
自動巻き上げ機・ベンチレーターとは?
テント倉庫の利便性を高めるための設計における用語も確認しておきましょう。
これらの要素があることで、作業効率や倉庫の快適性が向上します。
自動巻き上げ装置
倉庫の一部(主に壁面や屋根)を自動で開閉できる装置です。※大型ロールスクリーンのようなもの
物資の搬入出をスムーズに行うために採用されることが多く、作業効率を向上させます。
また、天候や内部の温度に応じて開閉することで、内部環境の調整にも役立ちます。
通気口(ベンチレーター)
テント倉庫内部の温度や湿度を調整するために設置される通気口のことで、大型の換気扇のようなイメージです。
自然換気や強制換気を活用することで、内部の快適さを保ち、湿気による資材の劣化を防ぎます。
特に高温になる夏場や、湿度の高い地域では重要な要素です。通気口、またはベンチレーターと呼ばれています。
テント倉庫関連のことなら石川株式会社へ
この記事では、テント倉庫にまつわる専門用語と、その意味・使われ方について解説しました。
用語を知ることで、倉庫設計や選定に役立つ機会も出てくると思います。
私たち石川株式会社では、これまで多くのテント倉庫に関係するお仕事に携わらせていただきました。
テント倉庫関連のご相談がある方は、まずはお気軽にご相談ください。豊富な実績・ノウハウから、お役に立てる情報を提供させていただきます。
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